最終更新:2024.03
ここでは「両者敗北」という特殊ルールについて解説します。
「両者敗北」とは対戦に制限時間を設け、決着がつかず時間切れとなった際に与えられる罰則の事です。
かつては「時限判定」という名称で運用されたルールですが、ルールの意図を明確にするため、また大会初心者の方でも分かりやすい表現にするためYCSJ等の公式大会でも使用されている「両者敗北」という名称で運用します。
A.個人戦の場合 B.3人チーム戦の場合 「時限判定」とは よくある質問 |
◆スイス形式の場合:「ET」15分→「両者敗北」適用
「エキストラターン(ET)」の制限時間を試合時間45分を過ぎた時点より15分とする。(対戦開始から60分経過時点)
◆トーナメント形式の場合:「ET+ED」30分→「両者敗北」適用
「エキストラターン(ET)」と「エキストラデュエル(ED)」を合わせた制限時間を試合時間45分を過ぎた時点より30分とする。(対戦開始から75分経過時点)
進行中のデュエルは時間切れとなり打ち切られ「両者敗北」となる。
このデュエルの結果に関わらず、そのマッチの対戦結果も「両者敗北」となる。
・「両者敗北」に与えられるマッチポイントは「0点」で計算する。
・勝率を求める場合「両者敗北」は「敗北」の扱いで計算する。
参考:予選スイスのMP(マッチポイント)
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参考:予選順位の算出方法 (本戦進出者選出の評価基準)
①本大会において、予選での順位はMP(マッチポイント)によって決定する。(※MPは上図を参照) ②MPが同じであった場合、今までの対戦相手を比較し、MPの高い相手と対戦した方を優先する。 ③さらに同点の場合は、デュエル勝率が高い方を優先する。 ④同点の場合は、今までの対戦相手を比較し、デュエル勝率の高い相手と対戦した方を優先する。 |
◆スイス形式の場合:「ET」15分→「両者敗北」適用
「エキストラターン(ET)」の制限時間を試合時間45分を過ぎた時点より15分とする。(対戦開始から60分経過時点)
◆トーナメント形式の場合:「ET+ED」30分→「両者敗北」適用
「エキストラターン(ET)」と「エキストラデュエル(ED)」を合わせた制限時間を試合時間45分を過ぎた時点より30分とする。(対戦開始から75分経過時点)
進行中のデュエルは時間切れとなり打ち切られ「両者敗北」となる。
このデュエルの結果に関わらず、そのマッチおよび両チームの対戦結果も「両者敗北」となる。
・「両者敗北」に与えられるマッチポイントは「0点」で計算する。
・勝率を求める場合「両者敗北」は「敗北」の扱いで計算する。
★チームメンバー2名が既に勝利している場合はチーム勝利が確定しているため、残り1名の試合には「両者敗北」を適用せず、時間切れでそのメンバーのマッチ結果を「引き分け」で処理する。
(トーナメント形式等で「引き分け」を採用していない試合の場合も同様の処理をする。=チーム勝利確定のため例外的にマッチの結果「引き分け」を採用する。)
参考:予選スイスのMP(マッチポイント)
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参考:予選順位の算出方法 (本戦進出者選出の評価基準)
①本大会において、予選での順位はMP(マッチポイント)によって決定する。(※MPは上図を参照) ②MPが同じであった場合、今までの対戦相手を比較し、MPの高い相手と対戦した方を優先する。 ③さらに同点の場合は、チームのマッチ勝率が高い方を優先する。 →3人の内2人が勝ったチームより3人全員が勝ったチームの方が順位が上 ④同点の場合は、今までの対戦相手を比較し、マッチ勝率の高い相手と対戦した方を優先する。 |
「時限判定」とは2013年に開催された個人戦の大規模非公認大会「 Tetsu Champion Ship 7 」にて発案・採用され、時間短縮を実現し好評を博したルールです。大規模大会を円滑に進行するシステムとして注目されました。
このルールを元に出来たチーム戦用の時限判定ルールは、2015年に開催されたチーム戦の大規模非公認大会「東北六遊祭」のため開発されました。
近年、YUDT等の公式大会の「制限時間で引き分け・0点」という処理や、ポケモンカードやヴァンガードなど他TCGの大規模公式大会でも「制限時間で両者負け」という類似ルールが採用されるようになりました。当時は賛否両論な意見も多かった時限判定でしたが、大会運営において一般的な仕組みとなってきたように感じます。
参加者の皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
引用:TCS7
Q.なぜ制限時間を設けるのですか?決着がつくまで試合がしたいです。 A.会場の閉場時間や、大多数の参加者の皆様のためとなります。 大会を運営するにあたって「優勝者が決まらない事」が最も避けたい事案の一つです。 決勝戦の前に会場の閉場時間となり「優勝者が2名」となったり「近所のファミレスや公園のベンチで決勝戦を行った」「遠方からの参加者が終電の時間があるから決勝戦を棄権した」という非公認大会は実在した事例です。 大会中、いつ終わるかわからない残り1卓の対戦のため他の数十卓が待たなければならない事態を抑制できます。 次の試合開始時間が全員が把握出来る様になるため食事休憩等のスケジュールを立てやすくなります。 したがって「両者敗北」(時限判定)といったルールは、スケジュール厳守のため施策となります。 |
Q.「両者敗北」は遅延推奨のルールでは無いですか? A.いいえ。オポーネント点数の視点で見るとそのような事はありません。 両チーム0点になるという事は「マッチ敗北」「チーム敗北」よりオポーネントポイントが低くなります。 遅延する行為自体が不利となるため、遅延推奨のルールとはなり得ません。 なお、このルールと元となった「時限判定」が発案・採用されたTCS7[2013.12.22開催/個人戦/406名参加]や東北六遊祭[2015.05.03開催/チーム戦/264人参加]で運用された結果、「時限判定」が適用される事はありませんでした。 サレンダーした方が順位が高くなるため、不利な側が自主的にサレンダーをしたためです。 無事時間通り終了した大規模非公認大会での運営実績としてここに記載させて頂きます。 |
Q.”道連れ”で両者敗北を狙われないか心配です。 A.遅延行為や非紳士的行為は罰則対象となります。ジャッジをお呼び下さい。 「対戦相手に勝ちを譲るくらいなら両者敗北を狙った方がマシ」といったいわゆる「道連れ」を狙うプレイヤーはいないと信じたいですが、もし万が一その様な状況となった場合、ジャッジをお呼び下さい。 明確な遅延行為や非紳士的行為は大きな罰則対象となります。 |